奇跡の3日間スクール、3月は締め切りましたが、4月のお申込、受付中です。
オーガニックメソッドで「使いたくないネイル関連製品」
真っ先に、使いたくないと思ったのは
- 薬品臭の強いもの
- 刺激を感じるもの
若いころから食の安全に目覚め、その後、化粧品や日用品もオーガニックにこだわるようになっていたので、ネイルの薬品臭や刺激について、家族だけでなく私自身も、我慢できませんでした。
ネイルスクールに通い始めて、薬品など嫌だなと思っていても、使ってるうちに慣れて気にならなくなってしまうのです。卒業後はその技術を生かしてネイルを楽しむわけですが、習得したノウハウを無視して「〇〇は悪そうだから使わない」なんて自己判断する人もまずいないと思います。習った通りに続けていくのが普通です。
また、ネイル検定を目指す場合、JNA日本ネイリスト協会の検定が業界の最高峰であり、ネイルに関わる誰もが評価してくれる検定であり、1級などは簡単に受かるものではありません。ゆくゆくその取得まで考えているなら、その検定に必須なものを使わないという選択肢は考えられないと思います。
でも
私は割と早い時点で、すなわち、スクールを卒業して1-2か月のうちには「避けられるものを避ける工夫をしよう」と思い始めました。今にして思うと、プロネイリストを目指していたらできなかったと思います。自分で楽しむことがメインだったので、好き勝手な「自己流」を、おっかなびっくり始めたわけです。まさに実験している状態でした。批判する人も居たので、密かに、大きな不安を抱えながらのスタートでした。
1)早速にやめてみたのが
- アセトン
- アクリルリキッド
- キューティクルリムーバー
そして
オーガニック製品、無添加製品にできるものは切り替えたかったので
2)スクールで使っていたキューティクルオイル(ピーチの香りで、刷毛付きマニキュアボトル入り)
を使うのを止めました。
(次のブログで詳細:使いたいもの 植物について)
ノンアセトンに切り替え、試行錯誤の結果、2011年からフィルインを行っていました。ジェルネイルの除去方法は、一般的にはジェルをアセトンで溶かして取るという方法ですが、溶かす代わりにやすり(ファイル)で削って取るのです。その際にベースの一層を薄く残して次の施術をするというやり方に行きつきました。今ではフィルインと言われる方法です。誰かから学んだり聞いたりしたわけではなく、アセトンを使いたくなかったので、自分で試行錯誤して始めてみました。
解決しないといけない問題が4つありました。
- 前回のジェルを残した結果、持ちが悪くないか?
- 清潔度に問題ないか?グリーンネイルにならないか?
- 自爪を削ってしまって薄くならないか?
- アセトンより手間と時間がかからないか?
たくさんの不安を抱えながら、いろいろ試行錯誤していきました。
当時は、アセトンで溶かせるソフトジェルが絶賛されていた時期であり、「アセトンを使わずに削って落とす」と言うと、ほかのネイリストさんから反対され批判されました。そのため、ネイル業界の方には言わないようになりました。
自爪を削ってしまわないように、当時は「一層を残す」という言い方をしていましたが、その後、フィルインという言葉が使われるようになっていきました。
同じことを考えたプロの方が他にも居ないわけではなかったんですね。
私にとってフィルインはアートや時短のためではなく、安全・安心のためであり、そのためにはアセトンを避けるだけでは不十分でした。フィルイン以上にもっと改善できないか?ずっと考え続けました。10年経った今でも考えています。
その後
3)使用頻度は少ないものの
- グルー
- アクティベーター
を完全に止めました。
なぜネイリストが刺激の強い製品類を使い続けてしまうのか・・・
それは、気にしないようにしてるうちに、慣れてしまい
そのやり方に、馴染んでしまうから。
気になりつつも
新しいことを調べ、学ぶのはそのうちに、と思っている。
結局、一度習慣になってしまったことは変えられないものです。
猫ちゃんのテリトリーのように
ここから一歩外に出ることは至難の業なのです。
私ができたのは、
JNAの検定を目指さなかったからだと思います。
かなり初期の段階で安全路線に切り替えようと決心しました。
研究し工夫し、手間をかけて新しいことにチャレンジするのが好きなタイプです。
ある意味、偶然が重なったのです。